皆さんこんにちは!coma🌻です。
今日は少し深い話になりますが、多くの方が経験する可能性のある「借金をネタにする心理」について考えてみたいと思います。
SNSやテレビなどでも時々見かける「自虐的な借金ネタ」。
笑いに変えることで何が起きているのでしょうか?👀
深刻な問題をネタにしている目的は?
借金という重い現実を抱えながらも、それを笑いのネタにしたり、軽く茶化したりする人は少なくありません。
この一見矛盾した行動には、実はいくつかの心理的メカニズムが働いています🍀
1. 防衛機制としてユーモアが生まれている
心理学では「防衛機制」と呼ばれる心のはたらきがあります。
これは心の苦痛や不安から自分を守るために、無意識的に行う心理的な対処法です。
無意識ですから、自分でも自覚していない・自覚したくないと目を逸らしたくなるほどの傷つき(悲しみ・怒り・不安・イライラ・寂しさ)などが隠れているのですね。心がとっさに反応して、そんな苦しい感情を感じないようにフィルターを作って、自分たちの心を守ろうとしてくれているのがわかります。
こうして、心が勝手に借金という重圧をユーモアに変換することで、その苦しみを一時的に和らげようとしているんですね…!
ユーモアの別の言い換えとして、日本語に「笑い飛ばす」という表現がありますね。これがまさに、それを実践しているといえるのではないでしょうか。辛い現実に直面せずに済む、一種の回避行動とも言えそうです。
2. コントロール感覚を取り戻すため
長く借金と付き合う生活を続けていると、自分の人生のコントロールを失ったような感覚になることがあります。これは、本来は行動も思想も自由であるにも関わらず「お金によって行動が制限される」状態が続くことで、「お金に自由を奪われている」という感覚になるからです。
この積み重ねで「自分の人生が自分のものじゃない」と感じてしまうんです💔
行動が制限されると、未来についての計画を立てることも難しくなりますから、「自分で未来を設計できない」という感覚にもなりますよね🍀
人間は、“未来に対する見通し”が持てないと大きなストレスを感じる生物です。
借金を抱えていると…
- 将来の貯金計画が立てられない
- 結婚、引っ越し、転職などのライフイベントを選びにくくなる
- 「どうせ…」と諦めグセがつく
この結果、「今、自分が何を選んでも変わらない」という無力感に陥りやすくなるんです。
これがまさにコントロール喪失の核心です。

この記事を執筆している coma 自身もこの感覚に囚われたことがあります…!
「自分の人生を自分でコントロールしている感覚」が失われている時、「借金している自分をネタ」として語ることで、、、
状況を軽く見せることでストレスを減らしたり、効果や状況は変わらなくても、“語る力”は自分にあるという感覚を取り戻す目的があります。「語る主体」になることで、「借金に支配される客体」から一時的に解放されるという見方もできそうです。
逆説的にその状況をコントロールしているということですね。
その状況をなんとかしようとした結果、無意識に私たちの心が頑張ってはたらいてくれているのですから、人間のこころとはよく出来ていて、また不思議なものですよね💭💙
3. 社会的な居場所を確保するため
借金生活の中では、この苦しみや悲しみなどをわかりあうことが難しく、「自分の居場所がほしい」と思うのも自然な現象だと思います。
その時に「借金ネタ」が周囲の笑いを誘うと、注目を集めたり会話の中心になれたりして、一時的にではありますが「居場所」をつくることができますよね。誰かから認めてもらえているという状態、仮にそれは偽物であったとしても安心感を得られます。
ただ、その行動が自分の内側の感情と向き合うことを避けて、自分自身と繋がることをさらに先延ばしにしてしまっていますから、これは健全な方法とは言えませんね。
自分で自分を傷つけていることに気づく
借金の話を面白おかしくネタにする時、それは「茶化すことで防御している」状態です。
自分で勝手に
「周りの人はどうせ私のことを馬鹿にしているんだろう」
「家族や友人、職場の人たちは裏で噂しているんだろう」
と決めつけているのです。
実際に言われた場合も、そうでない場合も。
私たちの心はそう信じ込んでいます😢
だからこそ、自分で自分を傷つけたり雑に扱ったりしていることに気づいてあげましょう💙
本当の気持ちを蓋で押さえつけていることに気づく
表面上は「大したことない」と笑っていても、
内側では
- 「なんとかしないと…」
- 「私の人生どうなっちゃうのかな」
- 「このままでいいの?」
という不安や葛藤、悲しみでいっぱいの自分がいるのではないでしょうか🍀
そんな素直なままの自分でいることを、なぜか許せない。
そして笑いに変えることで、その気持ちから逃げようとしている。
でも考えてみてください。
それは逆に、真剣に頑張っているあなたを蔑むことになりませんか?
だとしたら、嘲笑ったりからかうようなことをしてはいけませんよね。
「素直な悲しみや寂しさを抱えたままの自分を自分で蔑ろにしたら、一体誰があなたの本当の気持ちに寄り添うの?」とご自身にぜひ問いかけてみてください🍀
自分で選んでいる「感情の蓋」
自分で自分を小馬鹿にしたり茶化したりすることは、
実は自分を傷つけている行為です。
そして重要なのは、それを自ら選んでいるということに気づくことです。
- 自分の感情を癒す
- 誰かに相談する
- 専門家の力を借りる
自虐ネタにする以外にも、こんな選択肢もありましたよね🌱
感情に素直に向き合うことの難しさ
感情に素直に向き合っている時は、弱々しく見えて恥ずかしい、苦しい、悲しいといった気持ちになります。このような感情に気づく作業には、ものすごくパワーを使いますよね。
この記事を読んでいる今も、
あなたはそのプロセスの中にいるかもしれません。
しかし、それができない時もまたおありなのではないかと思います◎
この「蓋」を開けて素直な感情に向き合うには、
・安全な場所
・一人で心を見つめてゆっくり過ごせる環境
が必要です。

私もそうでしたが、近くに人がいると、自分を守るために見栄やプライド・表面的な強さが心の奥底から湧き上がってきてしまいますよね🍀
せっかく感情と向き合って、不要なものを手放そうとしていたのに、ふとした外的な刺激をきっかけに、また元の殻に戻ってしまうことがあります。
けれども、あなた自身があなたを救うことを決して諦めないでくださいね。
必ずあなた自身の手であなたの安心は手に入ります◎
自虐ネタとユーモアは別物
ここで重要な区別をしておきましょう。
自虐ネタとユーモアは根本的に異なるものです。
真のユーモアを発揮できるのは、実は自分で自分を認めている時なのです。心の底から「ああ、自分はなんてダメなんだろう」「もう人生諦めなくちゃいけないかな」と思っていない時にこそ、健全なユーモアが生まれます。
健全なユーモアとは:
- リラックスして内側から満たされている状態から生まれる
- 会話の中でちょっとしたスパイスを与えるような軽くライトなもの
- 「誰かを笑わせなければ」とビクビク怯えながらするものではない
- 会話の中で自然に湧き上がる感覚
深刻なことほど軽く扱いたい心理
深刻で重い問題ほど、サクッと軽く解決していきたいと思うのは自然なことです。
スマートにサラッと問題解決をこなしていける人に憧れるのも当然です。
そうなるためにも深刻な気持ちに触れて向き合うことが大切です◎
実はそのほうがが近道なのです。
「私、こんな気持ちだったのね」
「悲しいよね、苦しかったよね」
と認めて受け入れてあげた方が、
「淡々と自分のペースで進められる」というフェーズに移行しやすくなります。
具体的にどうすれば素直に自分と向き合えるか?
では、どうすれば自分の素直な感情に向き合えるようになるのでしょうか?
- 心に触れるポッドキャストや動画を見て学ぶ
自分の心や感情に気づくきっかけを探す - 一人になれる時間と場所を確保し、
自分の感情と対話する練習をする - 「今日は何を感じたか」と
自分に問いかける習慣をつける
このよううなことで、まずは感情と向き合うとっかかり「トリガー」みたいなものを作ることがおすすめです。
わたしのポッドキャストやブログでも引き続きこういった発信を続けていきますので、ぜひ何度も繰り返しご覧になっていただければと思います。自分に合うものをお探しになるのも良いかもしれません◎
おわりに
借金を抱えている状況は確かに辛いものです。
しかし、その現実から目を背けるために自分を茶化すのではなく、勇気を持って自分の感情に向き合ってみましょう☺️ それが本当の意味での解決への第一歩になります👣
自分で自分の感情に蓋をしてしまうと、その下にある本当の気持ちは解決されないまま残り続けます。勇気を出して、蓋を少しだけ開けてみませんか?
このブログが皆さんの自己理解の一助になれば幸いです。
お金のことについては他の記事でも詳しく発信していますので、ぜひそちらもご覧ください🙆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの人生が、少しでも軽やかになりますように。🍀
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